分科会運営において、いかなるテクニックよりも根幹となるのが「マインドセット」である。運営自身が楽しんでいなければ、参加者を巻き込む熱狂は生まれない。Jagu'e'r の圧倒的な熱量を牽引するための5つの極意を伝授する。具体的な実務ノウハウの前に、まずはこの心構えを胸に刻んでほしい。
分科会運営において、いかなるテクニックよりも根幹となるのが「マインドセット」である。運営自身が楽しんでいなければ、参加者を巻き込む熱狂は生まれない。Jagu'e'r の圧倒的な熱量を牽引するための5つの極意を伝授する。具体的な実務ノウハウの前に、まずはこの心構えを胸に刻んでほしい。
コミュニティ運営はボランティアや自己犠牲ではない。参加者のため「だけ」に自分のリソースを削ると、必ず息切れを起こす。
自分自身のスキルアップや人脈形成、あるいは「面白いことをやりたい」という目標や打算がベースにあって然るべきであると考える。せっかく運営にチャレンジするのであれば、何か1つ目標を掲げて分科会運営に臨んでほしい。もちろん「試しに運営をやってみたい」という純粋な好奇心もウェルカムである。
イベントの空気感は、運営側の「熱量」に比例する。
自分たちが「これ、面白くないか?」とワクワクしていれば、参加者にもその熱が波及する。
完璧な進行を目指す前に、まずは自分たちが一番楽しむことに全力を注いでほしい。進行で噛んだりデモが失敗したりしても、笑いに変えられるくらいの余白を持つことが大事である(はず)。
Jagu'e'r は、所属企業も世代も性別もバックグラウンドも異なる多様なメンバーが集う場所である。だからこそ、本業でのやり方や自分にとっての「当たり前」を、そのまま分科会運営に押し付けてはならない。自身の「当たり前」を強引に押し通そうとする行為は、分科会の「私物化」に他ならない。そのような独善的な運営には誰も付いてこなくなり、結果としてその分科会は必ず失敗の道を辿ることになる。
メンバーそれぞれに得意な領域や、心地よい進め方は異なる。自らの流儀を絶対とせず、どう運営していくのがチームにとってベストか、常に聞く耳を持ち仲間と協議を重ねて決めてほしい。互いの違いを尊重し、対話を通じて導き出した答えこそが、コミュニティ運営における強靭な土台となる。
以前、私にこう助言してくれた人がいる。
「コミュニティは仕事じゃない。どんどんトライしましょう!だって、失敗しても怒られないんだもの。」
まさにその通りであると私も考える。本業ではためらってしまうような大胆な企画や新しい試みも、Jagu'e'r なら受け入れられる。各自がそれぞれの目標を持ち、大いにトライし、そして大いに失敗してほしい。そこから得られる知見こそが、コミュニティ全体の財産となると信じている。(もちろん失敗しないよう事前に務めるのは言うまでもなく)
「運営の目的は奉仕ではない(其の壱)」と前述した通り、自分がやりたいことを Meetup 企画の原動力にすることは大いに推奨される。
しかし、それ「ばかり」を闇雲に押し通そうとすると、参加者は確実についてこなくなる。これはコミュニティの「私物化」の典型例である。自分のやりたいことを実現するなと言っているのではない。重要なのは、それを実現するための「順番」や、参加者から見て納得感のある「ストーリー(脈絡)」があるかどうかだ。
独りよがりにならず、アンケートや周囲のリアルな声にしっかりと耳を傾けること。参加者のニーズと自分のやりたいことの交差点を見つけ出し、双方の熱量が重なるような企画を練り上げてほしい。
長く運営を続けていると、どうしてもマンネリ化が忍び寄る。
同じメンバーで固定化されると、阿吽の呼吸で回せる利点がある一方、内輪ノリが強くなり、結果として分科会が「私物化」されるリスクが生じる。
これを防ぎ、常にフレッシュな状態を保つためには、適切な時期での「新陳代謝」が不可欠である。
これを読んで「自分は一箇所で長く活動しすぎているかもしれない」と感じたならば、ぜひ勇気を持って後任に託し次なるチャレンジ(アクション)を起こしてみてほしい。
新しいメンバーが運営に入ってきたら、勇気を持ってその場を任せてみよう。
そして、自分は一度運営を休み、他の分科会にいち参加者として遊びに行ってみることをお勧めする。
外の空気を吸い、別の分科会のやり方を見ることで、必ず新たな気づきが得られる。そうした「離れる勇気」と「外を知るアクション」の循環から、コミュニティの本当の活性化が進むものだと考えている。
長く活動を続けていれば、仕事の繁忙期や家庭の事情などにより、運営としての活動に十分な時間を割けなくなる時期が必ず訪れる。その際、最も避けるべきは、一人で抱え込み無言で「フェードアウト」してしまうことだ。コミュニティは仕事ではない。運営メンバーとしての責任は一定発生するものの、前述の通り自己犠牲を払う必要は全くない。
苦しい時は素直に仲間に頼り、一時的に運営業務から離れることを堂々と自己申告してほしい。そうした「休める環境(心理的安全性)」を維持し合うことこそが、健全で長続きする分科会運営の要である。